先日、Voicyでお気に入りのパーソナリティがAmazonプライムのオムニバスドラマ『モダンラブ』について話しているのを聴きました。興味を持って早速視聴してみると、思いもよらぬ過去の傷を思い出しました。
現在、母乳育児に苦しんでいる方々が少しでも心が軽くなるように、このエピソードを通じて感じたことをお伝えします。
『モダンラブ・東京~さまざまな愛の形~』エピソード1のあらすじ
キャリアウーマンの主人公は、仕事と育児の両立に奮闘しつつ、母乳を与えることが唯一の愛情表現だと信じています。彼女は仕事中でも搾乳器を手放すことなく、母親としての役割に全力を注ぎます。しかし、海外出張が決まり、実母に赤ちゃんの世話を頼んだことで、彼女に大きな変化が訪れるというストーリーです。
視聴後の感想
母乳育児を選んだ理由にはさまざまな背景があります。キャリアを持ちながらも、母乳が絶対に良いと信じる気持ちに共感する部分もあります。しかし、子どもと接していない時、特に搾乳中の彼女がとても辛そうに見える場面が印象的でした。
確かに、「母乳が最良」と考える人も多いですが、柔軟に選べる環境があることは、幸せの一つだと思います。母乳が出ない人や、ミルクが飲めない赤ちゃんなど、それぞれに合った方法があることに気づくことが大切です。その「気づき」は、卒乳してからようやく得られるものかもしれません。
エピソード1の主人公、高田真莉さんは、母乳育児への考え方に変化を見せます。今後少しでも笑顔が増えることを願っています。彼女が観ていて全然楽しそうでなかったのが印象的でした。
自分の育児を振り返る
私は初めての出産の際、実家に里帰りしていました。実母が完全母乳で私を育てたこともあり、私も「母乳育児しかない」と信じて疑わなかったのです。母は「ミルクの子はアレルギーや便秘になりやすい」と言っていましたが、その情報に疑問を持たず受け入れていました。
ところが、私自身が母乳が十分に出る体質ではなかったことがわかりました。3ヶ月健診の際、かかりつけの小児科医に「夜泣きが辛い」と話したところ、先生から「お母さんが辛いだけでなく、お腹が空いている子どもが一番辛い」と厳しく指摘されました。その言葉は、10年経っても心に残っています。
もちろん、その後は涙しながら帰宅し、しばらく自己嫌悪に陥りましたが、仕方ないことだと割り切ってミルクに切り替えました。結果、アレルギーも便秘もなく、長女は健康に育ちました。
その経験から、次女はほぼミルクで育てましたが、夜泣きもほとんどなく、朝までぐっすり寝てくれるありがたい子でした。
母乳育児に対する世の中の偏見
過去の出来事を振り返りながら、改めて思うのは「母乳が絶対じゃなきゃダメ!」という社会的なプレッシャーについてです。赤ちゃん一人ひとりが違うのに、どうして母乳で育てることが正解だと言われなければならないのでしょうか。
もちろん、今はより柔軟に母乳やミルクに対する理解が広がっていると思いますが、このドラマが放送されていることから、まだまだ「こうしなければならない」という価値観が強い場面があるのだと感じました。
もし、私の娘たちが子どもを育てる時が来たら、私はきっとこう伝えるでしょう。
「育児に正解はないよ。自分なりの方法で楽しんでね。」
そして、命に関わるような知識はしっかりとアップデートし、伝授していきたいと思います。
『モダンラブ・東京』の他のエピソードも楽しみに
『モダンラブ・東京~さまざまな愛の形~』は全7話あり、私はエピソード2までしか視聴していません。今後も印象に残ったエピソードについて振り返りたいと思います。本作は、2019年にアメリカで制作されたAmazon Originalであり、そちらのバージョンも見てみたいと思っています。
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